後悔しないインビザライン(マウスピース矯正)のために

2023.06.25

急速に普及しているマウスピース矯正

近年、マウスピース矯正を利用する人が一気に増加しました。これらの背景には以下のような理由があると考えられます。

まず、マウスピース矯正は、ブラケット矯正に比べて痛みや食事の制限が少なく、取り外しも容易であることに加えて、今まで矯正治療を行うにあたってハードルになっていた目立つ装置を歯につけなくても良い、ということが患者様にとっても受け入れやすいという利点があります。

さらに、SNSの発展により、歯並びに対する意識が高まったことも普及の理由の一つです。SNS上で自分の歯並びをアップしたり、マウスピース矯正の効果をシェアする人が増えたことで、マウスピース矯正に対する関心が高まりました。
また、低価格で提供する企業が増えたことも、マウスピース矯正の普及につながっています。これまで高額であった矯正治療が、手軽に受けられるようになったことで、より多くの人がマウスピース矯正に興味を持つようになったと考えられます。

歯科矯正モニターで実際に起きているトラブル

最近では、矯正治療を無料もしくは非常に低い価格で受けられるモニター募集が行われていますが、中には思い通りの歯並びにななかった上に、事前に案内されていたよりも高額な治療費がかかるといったトラブルが発生することがあります。実際に訴訟問題に発展するなど、大きな社会問題になっています。

矯正治療は、正しい方法で行われれば、歯並びを改善することができますが、方法や器具、矯正治療に対する歯科医師の理解度によっても効果には差があります。そのため、治療費が安いからといって、必ずしも正確な治療を受けられるとは限りません。また、治療費についても、安い治療費だけを謳っていて、実際には追加費用がかかることがあるため、事前にしっかりと確認する必要があります。

マウスピース矯正は後悔する人が多い?実際の失敗例とは

理想の歯並びにならなかった

マウスピース矯正は適切な方法で行わなければ理想的な歯並びにならない場合があります。たとえば、マウスピースがうまく装着できていない場合や、1日に推奨されている装着時間に満たない場合、矯正器具が正確に調整されていない場合などが考えられます。そのため、治療を受ける前に、しっかりとカウンセリングを行い、矯正の方法や期間、注意事項、費用などについて細かく説明することが大切です。

歯磨きがしづらいことで虫歯になってしまった

マウスピース矯正は歯並びを改善するためにマウスピースを装着する治療法ですが、マウスピースを長時間装着することによって唾液の流れを一時的に遮るため、プラークが繁殖しやすくなる問題があります。それが原因で虫歯になってしまうことがあります。
定期的なチェックを受けていれば虫歯に気づくことができますが、完全オンラインの通わないマウスピース矯正などでは、虫歯に気づくことができずに神経まで達してしまう恐れがあります。マウスピース矯正を行う際には、必ず正しい口腔yケアの方法について指導を受け、定期的に専門家のクリーニングを受けることが大切です。
また、マウスピース使用中は、水以外の飲み物を飲まないようにし、それ以外の飲食時にはマウスピースを外し、マウスピースをつけなおす際には歯磨きやフロッシングを行なった上で装着しなおすようにしましょう。

マウスピース矯正後に後戻りしてしまった

マウスピース矯正に限らず、矯正治療後には、きれいに整った歯並びが元に戻ってしまうことがあります。これは「後戻り」と呼ばれ、矯正治療の最大の問題点の一つです。マウスピース矯正では特に、矯正治療後の歯並びが安定するまで、歯並びが後戻りしやすいです。
後戻りを防ぐためには、リテーナー(保定装置)を装着することが一般的に推奨されています。リテーナーは、矯正治療後の歯を安定させ、後戻りを防止するために使用されます。

マウスピース矯正を行う際には、経験豊富な歯科医師による精密な矯正治療を受けることが重要です。また、矯正治療後には、リテーナーをしっかり装着し、定期的に歯科医院でのチェックアップを受けることも大切です。後戻りを防ぐためには、継続的な検診が欠かせません。

歯並びは矯正されたが、噛み合わせが悪くなった

マウスピース矯正は、見た目の美しさを追求する治療法として人気がありますが、その一方で噛み合わせの問題を引き起こすことがあります。歯並びが整ったように見えても、上顎と下顎が適切にかみ合っていない場合、歯や顎の周囲に痛みやだるさなどを感じることがあります。これは、顎関節症と呼ばれ、口が思うように動かなくなるなどの症状を引き起こしやすくなります。

さらに、噛み合わせが悪いと、しっかりと物が噛めずに胃腸に負担がかかったり、頭痛などを引き起こすことがあります。これらは、歯並びが整ったことで解消されることはありません。噛み合わせを正しく調整するためには、マウスピース矯正を行う前に、十分な検査や診断を行う必要があります。また、矯正治療を行う際には、正確な噛み合わせの調整が行われるよう、経験豊富な歯科医師による治療が必要です。

歯科医師に定期的なチェックを受ける矯正治療がおすすめ

適切なチェックはマウスピース矯正の成功に不可欠です。見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや歯の機能面など口腔内全体のバランスを考慮した矯正治療を提案してくれる歯科医院にかかることをおすすめします。歯科医師による監督下でのマウスピース矯正では、定期的な調整が可能であり、治療進捗の確認やアドバイスを受けることができます。

マウスピース矯正は成人でも葉が並んでいるアーチの幅を広げることを得意としているため、抜歯を行わなくても矯正治療を行えるケースが多いのがマウスピース矯正の最大の利点です。また、マウスピースを取り替えていくことによりマウスピースを取り替えていくことにより矯正治療が進んでいくのが魅力ですが、実際に計画通りに歯の移動が進んでいるかどうかは専門家によるチェックが不可欠です。


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